【本|キマイラ / 夢枕獏】キマイラ1 幻獣少年 朧変
こんにちは!無言【むげん】です。
今回は夢枕獏先生の「キマイラ」を紹介していきたいと思います。
まず、なぜこの本を読むことにしたかというと自分の大好きな映画監督の押井守さんが
この『キマイラ』をアニメ映画化することが決定したからです!
押井守監督の映画はアニメも実写もほとんど見ました。
特に『攻殻機動隊』は大友克洋監督の『AKIRA』と共に日本のSFアニメ映画の到達点とも評される程の傑作です。自分は続編の『イノセンス』と共に10回は見ましたね。
『スカイ・クロラ』も大好きですが、監督として本気でアニメ映画を作るのはそれ以来でしょうか。
押井守監督の作品をリアルタイムで追えるのは今回が初めてなので、今度の映画の
原作は読んでおこうと思った次第です。
かわって、夢枕獏先生の『キマイラ』ですが、文庫版とそれに少し手を加え新装された新書版があります。自分が読み進めようと思っている新書版は現在13巻まで出ており、まだまだ話の途中だそうです。
キマイラシリーズが始まったのは昭和57年で30年以上たった今でも続いているので
夢枕獏先生が生涯小説というのもうなずけます。
ファンの間では獏先生が生きているうちに物語を完結させるのかどうかを不安がる声も出ています。
新書版が発売され始めたのも、20年近く前のことで、それに加え寺田克也氏のイラストによる美しい装丁や今回のアニメ映画化も相まって最初のほうの巻はプレミアがつき始めているのをAmazonの古本をみてても感じます。買うなら今がチャンスです。
自分も13巻まで集めましたが、相当苦労しました。その話も今後の投稿でしたいと思います。Amazonにkindle版(電子書籍)もあるので紙媒体にこだわらない人はそっちでもいいかもしれませんね。
はい、今回は『キマイラ1 幻獣少年 朧変』を読んでの感想です。
あらすじ
わが身に幻獣を秘めた少年ー宿命の出会い。
小田原のとある高校の春。その美しさゆえか、新入生・大鳳吼はたびたび鉄拳にさらされる。しかしそれは、恐ろしい目覚めの序章に過ぎなかった。しかも、学園を支配する上級生・久鬼麗一もまた、同じ宿命を負っていたのである。やがて、大鳳は自らの意思で丹沢山中に姿を消し、久鬼は、何者かの手によって、箱根の山荘に監禁の身となる。
キマイラとは何か?著者入魂の「生涯小説」の幕が上がる。
『キマイラ1 幻獣少年 朧変』|裏表紙より
いやぁ、やっぱ面白いです。キマイラ。
実は7巻まで読み進めていたのですが、投稿するにあたって1巻から読むことにしました。なので1巻を読むのは2回目なのですが、先を知ってて読むとまたより面白い。
ネタバレはなるべくしたくないので、ストーリーに触れるのはあらすじだけにしておきますが、キマイラの鳴き声や出現シーンの描写が著者があとがきで書かれてるように、「活字でなければできないようなおもしろさ」を感じさせてくれます。ストーリーだけでなく、表現の部分での面白さもこのキマイラにはあるので、そういったところを押井守監督がどうアニメーションで表現するのするのだろうかと想像するのもまた一興です。
次回からは少しストーリーにも触れる内容の投稿をしていくと思いますが、是非とも読んでいただきたいシリーズです。一緒に読み進めましょう。
ご意見ご要望、ご指南ご感想等々気軽にコメントいただけると嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました!